養育費とは
養育費とは、子どもを監護・教育するのに必要な費用です。
衣食住に必要な経費・教育費・医療費・最小限の娯楽費・交通費などです。
協議離婚・調停離婚・裁判離婚などの離婚形態にかかわらず、養育費は必ず取り決めます。
養育費の金額
養育費は、双方の資産・収入・職業・社会的地位などを考慮します。
一般に子ども1人の場合は2~6万円、2人の場合は4~6万円くらいですが、ケースバイバースになります。
養育費の算定は、基本的には話し合いで決めることになりますが、まず、「必要生活費」を算出したうえで、分担を決めます。
家庭裁判所が算出する上では、「生活保護基準方式」が主流になっています。
「生活保護基準方式」とは、厚労省が定めた生活保護基準額に基づいて生活費を算出するものです。
養育費の分担方式
養育費の分担方式にもいろいろな方式があります。
- (1)収入比率按分方式
・・・・双方の収入額に投じて分担をする方式です。 - (2)余力の按分方式
・・・・双方の収入から、それぞれの家庭の最低生活費を引いた残額の割合で、生活余力に応じて分担
する方式です。 - (3)生活程度比率按分方式
・・・・父方・母方のそれぞれの生活したと仮定した場合に、それぞれの場合の子どもの生活費として
支出する金額の割合で按分する方式です。
養育費の支払い方法
養育費の支払い方法は、さまざまです。
その際、決めておく内容もケースバイケースですが、養育費のポイントは次のようになります。
養育費のポイント
- 養育費はいつからいつまで支払うのか?
・・・・「離婚成立時・養育費の調停・審判の申し立て時」
↓
「高校卒業・18歳になるまで・20歳になるまで・大学卒業まで」になります。
子どもの生活状況などによって、いろいろなケースがあります。 - 養育費の支払いは、「一括払い」なのか、「月払い」か?
・・・・相手の性格や資力などによって、決めることをお勧めします。
いい加減な性格等は、一括払いで受け取ることが、結果的に得ということもあります。
支払い方法と金額等も総合的に判断して慎重に考える必要があります。 - 養育費の支払い方法はどのようにすればいいのか?
・・・・一括の場合、現金で直接支払いか、所定の口座へ振り込んでもらうことが良いと考えます。 - 過去の養育費の支払いはしてもらえるのか?
・・・・養育費に時効はありません。
過去に遡って一方の親だけが負担していた養育費を、もう一方の親に請求することができ
ます。 - 養育費の支払いの変更
・・・・養育事情に変更が生じれば、養育費の免除、減額、増額を求めることができ、その変更を
家庭裁判所に求めることができます。
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